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zoom RSS WSF is not for sale!--WSF2007ナイロビ通信(1月22日)

<<   作成日時 : 2007/01/23 16:07   >>

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寺本 勉(attac関西)

WSF第3日目、この日は午後にケニヤ在住30年の獣医師でNGO活動家としても著名な神戸俊平さんの案内で、キコンバのスラム街へスタディツアーに行く予定だったため、WSF会場に行くのはあきらめ、ナイロビ市内の公園で開かれている別のフォーラムに参加した。

このフォーラムは、ナイロビのキベラスラムの活動家たちを中心に組織されたもので、WSFムンバイのときの「ムンバイレジスタンス」のように、明確に政治的に対抗フォーラムとして準備されたものではないようだ。しかし、その背景には、500シリングの参加費や会場までのアクセス費(タクシーに乗り合っても250シリング程度は必要)が出せないスラムの人々が参加できるセミナーを、という考え方がある。今回のWSFナイロビの「商業主義」は、"WSF is not for sale!"というスローガンさえ登場するほど際立っている。このことは、WSF運動の今後にとって、大きな課題になると思われる。

公園でのフォーラムの主催は、「人民議会」という1992年に創立されたNGO。午前のセミナーでは、住居、安全、社会福祉について政府の果たすべき責務をテーマにしていた。スワヒリ語と英語で討論は進められ、そのつど通訳もされていた。討論は、ひっきりなしに手が挙がり、次から次へと発言が続く活発さが印象的だった。参加者は約200人で、本当にナイロビなどケニヤの草の根の人々とWSFに参加した国外から来た人々で構成されていたと思う。「人民は政府に対して、16%の消費税(一部必需品は除外)を払っているのに、政府は何もしてくれない」というところから、海外からの参加者からキューバやベネズエラでの政府による住宅政策とその実行の例、フランスでの空き建物占拠闘争の報告などがあり、「政府やシステムを変えなければならない」という議論まで、議論は様々だったが、現状を変えたいという強い要求がびしびしと伝わってきた。こうしたケニアの草の根の人々が参加して、自由に意見を交換するという点が、今回のWSF本体にはやや欠けていると改めて感じた。

午後は、スラムへのスタディツアーで、ナイロビ中心部から車で15分ほどの北東にあるキコンバのスラムを訪問した。このスラムには、1km四方くらいに20万人とも50万人ともいわれる人々が生活している。そして、東アジア最大の古着と靴のマーケットがあることでも有名である。スラムの中の「メインストリート」には、古着と靴の店がびっしりと並び、壮観ですらある。その調達源は、欧米からの援助物資の横流しとソマリアなどを通じた密貿易によるという。

そこから一歩裏に入っていくと、土壁にトタン屋根のバラックが延々と続き、細かく分割された一部屋一部屋に家族が暮らしている。最低でも1月800シリングの家賃が必要だ。裏の路地のあちこちには、「キヨスク」と呼ばれる小さなな雑貨店や食べ物を調理して売っている人たちもいる。売買春もすぐ目の前で行われていた。このスラムに生活する人々が、実際のところどのようにして生計を立てているのか、本当のところは神戸さんもわからない、との話だった。

神戸さんのNGOが資金を分担している子どもたちへの給食センター、大阪外大の学生たちが資金を出している孤児院、身寄りのないおばあさんが3人暮らしている「養老院」、ミシンやアイロンで古着を再生している「アイロン組合」などを見せてもらった後、スラムでAIDSについての啓発活動に取り組んでいるジョセフさんに話を聞いた。

ジョセフさん自身もHIV陽性者で、一時期は死の一歩手前までいったという。現在は、「国境なき医師団ベルギー」の支援で、60人ほどのお母さんたちを集めて、AIDS啓発のリーダー養成に取り組んでいるのだという。彼の話は、本当に迫力があって、スタディツアー参加者全員が深い感動を受けた。

ホテルに帰ってから聞いた話では、高額のWSF登録費に抗議する人々が明日早朝から、WSF会場で抗議行動をするとのことだった。私は、WSF日本連絡会などが主催するワークショップとフランスのNOVOX主催のセミナーに参加する予定だ。

(参考)
ようこそ!! アフリカと神戸俊平友の会ホームページ←キコンバに関する記述もあります。
キコンバスラムKI-AFRIKAサイト内の米倉史隆さんの写真ページ)

(おまけ)
冬景色ダボスでは世界経済フォーラムに対する抗議行動

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